大家さんの娘がEU本部へ

うちの大家さんには二人子どもがいて、兄はクロアチア人と結婚してオーストラリアで今働いている。娘の方はまだパルマにいるんだけど、最近大学で修士をとって、ブリュッセルのEU本部で働くことになった。

パルマからEU本部で働く人が出るのは十何年かぶりらしくて、それで新聞に載った。しかも女性というのが話題性がある。「何十年ぶり」と大家さんが言っていた気がするが、EUは何十年も前からないのでおれの聞き間違いだろう。

会った感じとぼけた感じのお嬢さんなんだけど、やるときはやるんだなあ。修士論文もとても評価が高かったそうだ。

東京に住んでた時は、国連とかEU本部とか、そういう国際機関での仕事ってすごい遠いものに思えたし、実際にそういうところでは働いている人は一人しか知らない。ヨーロッパでは、ちょっと車運転すると国境があって、必然的に仕事が国際的になる。大家さんところの普通のおねえちゃんがブリュッセルで働くっていうのも、まあ記事にはなったものの、そんなに大仰なことではなくて、就職活動している中で自然な選択だったのだろう。

日本にとって外国ってやっぱり遠いんだよね。よくも悪くも。