イタリアのワインの注ぎ方

きのう会ったドイツ人から聞いた話。彼はイタリアにもう20年くらい住んでいて、イタリアの生活の方が長い。

南イタリアでは、ワインを注ぐときに必ず手の甲が上に来るようにしないとならない。なぜか。昔、指輪に毒を仕込んで、ワインの瓶でつぶして瓶の下を伝ってグラスに毒を注ぐというのが流行った。んで、「わたしはあなたに敵意はありません」ということを示すために手の甲を上にして、指輪が見えるようにするんだって。これ、今でもけっこく厳格で、手の甲を下にしてワインを注ぐのは、外国人ディスカウントは少しあるけど、絶対やってはいけないことの一つなんだって。聞いておいてよかった。

トリビアの泉的ネタだね。ほかにもいろいろネタ教えてくれたのでまたちょびちょび書く。

日本でも、おじぎをするのは、あなたに敵意はありません、っていうのを示すためだって聞いたことがある。おじぎして首を出しているのはそういうこと。「あいさつが大事」と言う人は、潜在的に人はみんな敵だと思っているんだろうなあ。そういう感覚がない、みんな友達で人生たのしーじゃん、って思っている若者にはそういうあいさつ大事価値観はなかなか通じないんだろうね。