清水草一『高速道路の謎』

高速道路の謎 (扶桑社新書)

高速道路の謎 (扶桑社新書)

紹介文によれば、著者は高速道路ウォッチをライフワークにしているモータージャーナリストだそうで。他の高速道路に関する本は、都市計画とか道路行政とかそういう観点で書かれているのが多い(目立つ)ので、高速道路の使い勝手について徹底的に調査している本書はかなり新鮮だった。どういう箇所でなぜ渋滞が発生しているか、これを読むと分かるし、追加の整備の必要があることも分かる。わざわざ、渋滞の発生しているところに出向いていって、どういうひどい渋滞なのか体感してレポートしてくれるこういう奇特な人がいるのはありがたいことだと思う。ということで、へー、という程度で三ツ星でもよいのだが、奇特なまでのまじめなレポートぶりを評価して星四つ。