猪木武徳『経済学に何ができるか』

経済学に何ができるか - 文明社会の制度的枠組み (中公新書)

経済学に何ができるか - 文明社会の制度的枠組み (中公新書)

2012年10月刊。
ファンなので購入。章題は、「税と国債」「中央銀行の責任」「インフレーションの不安」「不確実性と投資」、、、等々となっていて、経済学の扱う主要テーマをざーっと一冊200ページ強でさらっている。しかし、どれもやや短すぎて、全体として散漫な印象を受ける。「日経新聞編『最新経済学トピック』」的なのりで読みたい方にはお薦め。例えば、前著(だと思うのだけど)、『戦後世界経済史』の方が著者のよさがよく分かります。上記のようなテーマ全体にもふれられている。