車の話の続き

奥さんの車はたぶんバッテリーがあがってるんだろう、ってことで、おれの車とつないでエンジンかけてみることにしたのね。でもおれの車のバッテリーの場所が分からなくて、家の中に車のマニュアル撮りに行くことになった。そんで戻ってきてみたらなんか近所のお兄さんが、「車動かないならうちの車とつなぐといいよ」っていってくれた。

自分の車のバッテリー取り外して、メルセデスのバッテリーの隣に並べて、ばちばち。そしたらほんとにエンジンかかった!!

すごく手際がいいなと思ったら、車のガレージで働いているんだって。でも、雪が降る中でそんな人の手伝いしてくれるなんて、感謝感動感激感嘆。東京じゃできない体験だなあ。何か恩返しをしないと。

その次の日。ミラノのリナーテ空港のガソリンスタンドで、隣に並んだお兄さんが、「家にクレジットカードも財布も忘れてしまって、ガソリンも切れて困ってる」とか言ってきた。なんかうさんくさいんだけど、でも免許証もパスポートも見せてきてあやしいものじゃないし後日払うというから、10ユーロあげた。もちろん後日もらうとかはめんどうだから断った。シェイシェイとか言ってたけど、「ありがとう」だと直してあげた。他の人に親切返ししてあげてくれと言っておいた。それが日本人だと嬉しいけど、まあ他の人でもいいや。

なんかそういう気分だったのでそうしたんだけど、甘かったかなあ。ただのたかりだったのかもしれないけど、そういう連鎖反応があるかもしれないと期待を持つだけで少し明るい気分になれる。あの兄ちゃんもちゃんと誰かに親切してあげるといい。